- 生没年
- 1955年5月27日〜2005年6月10日
- 出身
- アメリカ・オハイオ州トレド
- 学歴
- マイアミ大学(オハイオ州)で美術を専攻したのち、ミシガン州立大学でターフグラス管理を学び1978年卒業
- 設計会社
- Maverick Golf Design(1988年設立)
- 単独設計コース
- 9コース
- 受賞
- ゴルフワールド誌「Architect of the Year」(1998年)/ゴルフウィーク誌「史上最高の設計者10人」(2000年)
マイク・ストランツ(Mike Strantz)は、1955年5月27日にアメリカ・オハイオ州トレドで生まれたゴルフ場設計者です。もともとは絵を描く人で、オハイオ州のマイアミ大学では美術を専攻していましたが、2年目にミシガン州立大学へ移り、ターフグラス管理を学んで1978年に卒業しました。地元トレドの Inverness Club で整備スタッフとして働いていたとき、1979年の全米オープンに向けたコース改修で現場に来ていたトム・ファジオに見いだされ、その建設チームに加わります。
ファジオのもとでは8年ほど現場の設計担当を務め、Wild Dunes、Wade Hampton、Lake Nona、Black Diamond Ranch などの造成に関わりました。この時期に、アリスター・マッケンジーやドナルド・ロスといった黄金期の設計者の仕事を研究しています。ただしそれを写すのではなく、自分の設計の出発点として使ったと紹介されています。1988年に独立し、ツアー経験のあるフォレスト・フェズラーとともに Maverick Golf Design を立ち上げました。ストランツは製図で設計を決める人ではなく、1ホールずつ水彩で描いて形を固めました。敷地を読むときは Scout という名の馬に乗って歩き回り、同時に複数の現場を持たず、自分が立ち会える1コースだけを進める、という進め方を生涯変えていません。
独立後の作品は、サウスカロライナの Caledonia Golf & Fish Club(1994年)から始まります。以後、バージニアの Stonehouse(1996年)と Royal New Kent(1997年)、サウスカロライナの True Blue(1998年)、ノースカロライナの Tobacco Road(1999年)と Tot Hill Farm(2000年)、サウスカロライナの Bulls Bay(2002年)、カリフォルニアの Silver Creek Valley と続きました。なかでも代表作とされるのが、パインハーストの北、砂の採掘場跡に造られた Tobacco Road です。砂の壁のあいだを抜けていくティーショットや、目標の見えない打ち上げなど、ひと目で誰の作品か分かる景色が並びます。広いフェアウェイと、彫刻のように大きく削り込んだバンカーも、ストランツのコースに共通する特徴です。
最後の仕事は、カリフォルニアの Monterey Peninsula Country Club・Shore コースの改造(2004年)でした。この現場の途中で口腔がんが見つかり、治療を受けながら工事を続けています。2005年6月10日、50歳で亡くなりました。単独で手がけたコースは9つだけですが、2000年にはゴルフウィーク誌の「史上最高の設計者10人」に選ばれています。トム・ドークやクーア&クレンショーらと並び、現代の設計が自然な造形と大胆な起伏へ向かう流れをつくった一人として名前が挙がる設計者です。
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