海外で通じないゴルフ用語 和製英語と英語での言い方一覧

日本のゴルフ場で毎日のように使われている言葉の中には、英語のように聞こえても英語圏では通じない「和製英語」がたくさんあります。ニアピン、ドラコン、パーオン、ショートホール、アゲンスト、チョロ、テンプラなどがその代表で、海外の同伴者やキャディにそのまま言っても意味が伝わらないか、別の意味に受け取られます。ここでは、ラウンド中によく使う和製英語を場面ごとに並べ、英語圏で実際に使われている言い方を添えました。後半には、GoGolf の用語記事の一覧もまとめています。

和製英語が生まれやすい理由

ゴルフ用語の多くは英国・米国から入ってきましたが、日本では言葉を短く縮めたり、英単語を組み合わせて新しい言い方を作ったりしてきました。「ニアピン」は nearest the pin を縮めた言葉、「パーオン」は par と on を組み合わせた言葉です。どちらも元の英語の一部を使っているので、日本人同士では英語のつもりで話してしまいがちです。

もう一つの理由は、日本独自の習慣に名前が付いたことです。前進4打(特設ティー)、ハーフ休憩、OKパットの細かい決まりなどは、英語圏のゴルフにそもそも同じ習慣が無いため、対応する英語もありません。こうした言葉は「訳す」より「やっていることを説明する」ほうが早く伝わります。

反対に、カタカナでも英語圏でそのまま通じる用語もあります。パー、バーディー、ボギー、フェアウェイ、ラフ、バンカー、スライス、フック、シャンク、マリガン、オナーなどは英語でも同じ意味です。迷ったときは、下の表で確かめてください。

ホールとスコアの呼び方

日本での言い方 英語での言い方 補足
ショートホール par 3 英国では short hole と言うこともあるが、パーの数で呼ぶのが一般的
ミドルホール par 4 middle hole という言い方は無い
ロングホール par 5 long hole は「距離が長いホール」という普通の意味になる
パーオン green in regulation(GIR) パー3は1打、パー4は2打、パー5は3打以内でグリーンに乗ること
ボギーオン 決まった言い方は無い “on in three” のように打数で言う
寄せワン up and down バンカーからの寄せワンは sand save
カップイン hole it/make the putt cup in とは言わない
ダボ double bogey/double 日本独自の略し方
大たたき blow-up hole/a big number
ハーフ(前半・後半) front nine/back nine スコアカードの合計欄は英語でも OUT/IN と書く
100切り break 100 そのまま通じる
シングル single-digit handicapper 英国では single-figure handicap とも言う

スコアの呼び方そのものは英語と同じです。パー、バーディー、ボギーは、そのまま英語として通じます。

コンペと賞の呼び方

日本での言い方 英語での言い方 補足
ニアピン closest to the pin/nearest the pin 米国は closest、英国・豪州は nearest が多い。CTP、NTP と略す
ドラコン long drive/longest drive driving contest を縮めた日本の言い方
ドラピン・セカンドニアピン 決まった言い方は無い “closest to the pin in two” のように説明する
コンペ golf day/outing/competition 英国では golf day、米国では golf outing が一般的
ベスグロ low gross/best gross
ブービー賞 booby prize 英語の booby prize は最下位に贈る賞。日本では下から2番目を指すことが多く、意味がずれる
新ペリア 決まった言い方は無い 日本で広く使われるハンディキャップの簡易計算方式
ニギリ side bet/a game “Do you want to have a game?” のように誘う

ニアピンとドラコンの詳しい決まりは、ニアピンの記事とドラコンの記事にまとめています。

ショットとミスの呼び方

日本での言い方 英語での言い方 補足
ダフる・ダフリ hit it fat/chunk 短いアプローチでのダフリは chili-dip とも言う
トップ thin/top(topped) ウェッジで球の上を打って低く飛び出すのは skull とも言う
チョロ topped shot/worm burner チョロは日本の言い方。転がるだけの球は worm burner とも呼ぶ
テンプラ skied(skyed)/pop-up ドライバーの上側に当たって高く上がり、前に飛ばない球
チーピン duck hook/snap hook 麻雀から来た日本の言い方
引っかけ pull 左に曲がりながら飛ぶ球は pull hook
ベタピン・ピンそば stiff/close/tap-in “You stuck it close.” “That’s a tap-in.” のように言う
ワンオン(パー4) drive the green パー3のワンオンは単に “on the green”
アプローチ chip/pitch 英語の approach shot は、グリーンを狙う長めの一打を指すことが多い
ランニングアプローチ chip and run/bump and run
ナイスイン Good putt/Nice putt
ナイスオン Nice shot/Good shot nice on とは言わない

シャンク、スライス、フック、ドロー、フェードは英語でもそのまま通じます。原因や直し方はダフリ・トップ・シャンクの記事と球筋の記事で紹介しています。

風・ライン・距離の言い方

日本での言い方 英語での言い方 補足
アゲンスト into the wind/headwind against だけでは伝わりにくい
フォロー downwind/helping wind “The wind is helping.” “It’s downwind.” のように言う
横風 crosswind “left-to-right wind” のように向きで言うことも多い
スライスライン・フックライン breaks right/breaks left “left-to-right putt” とも言う
ショート・オーバー short/long(past the hole) over より long のほうが自然
キャリー・ラン carry/roll キャリーはそのまま通じる
ピンハイ pin high そのまま通じる

コース・道具・ルールの呼び方

日本での言い方 英語での言い方 補足
ティーグラウンド tee/tee box 2019年の規則改正で、規則上の名前は teeing area になった
ガードバンカー greenside bunker
グリーンフォーク divot tool/pitch mark repairer 米国では divot tool、英国では pitch mark repairer が多い
カート golf cart/buggy 英国では buggy と言う
打ちっぱなし driving range/range
ユーティリティ hybrid/rescue
ロストボール(中古球) used balls/recycled balls 英語の lost ball は「見つからなかった球」という規則上の意味だけ
OKパット gimme “That’s good.” “Pick it up.” と言って認める。正式なルールではない
前進4打 対応する言い方は無い 日本独自のローカルルール
スループレー play 18 straight 英語圏では休憩をはさまないのが普通なので、特別な名前が無い
ワンペナ 対応する言い方は無い 日本の仲間内のルール

OBやロストボールの正式な扱いはOB・暫定球・前進4打の記事、休憩なしのラウンドはスループレーの記事、仲間内のルールはマリガン・ワンペナの記事で詳しく説明しています。

英語圏でもそのまま通じるカタカナ用語

和製英語が多い一方で、次の言葉は英語でも同じ意味で使われています。発音が違うと伝わりにくいことはありますが、言い換える必要はありません。

  • スコア: パー、バーディー、イーグル、ボギー、ホールインワン(英語では ace とも言う)
  • コース: フェアウェイ、ラフ、バンカー、グリーン、ドッグレッグ、ピン(pin/flag)
  • ショット: スライス、フック、ドロー、フェード、シャンク、チップイン
  • ルール・進行: OB(out of bounds)、オナー(honor)、マリガン(mulligan)、暫定球(provisional)
  • 掛け声: フォアー(Fore!)、ナイスショット(Nice shot)

東南アジアのキャディ・同伴者との会話で使える言い方

インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポールのゴルフ場では、キャディが付くのが一般的です。キャディとの会話は簡単な英語のゴルフ用語で通じることが多いので、和製英語を英語の言い方に置き換えるだけで、やりとりがぐっと楽になります。

  • 「ピンまで何ヤード?」→ “How far to the pin?”
  • 「グリーンの奥まで何ヤード?」→ “How far to the back of the green?”
  • 「このパットはどっちに曲がる?」→ “Which way does it break?”
  • 「アゲンストですか?」→ “Is it into the wind?”
  • 「あそこはOBですか?」→ “Is that out of bounds?”
  • 「暫定球を打ちます」→ “I’ll play a provisional.”
  • 「OKですか?」→ “Is that a gimme?”(相手が決めること)
  • 「お先に(続けて打ちます)」→ “Do you mind if I finish?”
  • 「後ろの組を先に行かせましょう」→ “Let’s let them play through.”

距離の表示はゴルフ場によってヤードとメートルが混在しています。キャディの答えがどちらの単位か分からないときは “Yards or meters?” と聞き返すと確実です。現地の同伴者や駐在員仲間とコンペをするときも、ニアピンやドラコンを英語で伝えられると、ルールの説明がスムーズになります。旅行や出張でプレーする予定がある方は、GoGolfでゴルフ場を探すこともできます。

GoGolfの用語記事の一覧

和製英語のほかにも、ルールやマナー、道具の用語を1つずつ詳しく説明した記事を用意しています。

ルール

スコアと計算

コンペ・マナー・進行

道具

ショット

これまでに公開した用語記事

よくある質問

ニアピンは英語で何と言いますか?
closest to the pin、または nearest the pin と言います。米国では closest、英国やオーストラリアでは nearest が多く使われ、それぞれ CTP、NTP と略して書くこともあります。ニアピンという言い方はそのままでは通じません。
ショートホール・ミドルホール・ロングホールは英語で通じますか?
通じにくいので、par 3、par 4、par 5 とパーの数で言うのが確実です。英国では par 3 を short hole と呼ぶこともありますが、ミドルホールにあたる英語はありません。
OKパットは英語で何と言いますか?
gimme と言います。相手のパットを認めるときは That’s good や Pick it up と声をかけます。正式なストロークプレーの規則には無い習慣で、マッチプレーでは相手の次の一打を認めるコンシードという正式な決まりがあります。
アゲンストとフォローは英語でどう言いますか?
向かい風のアゲンストは into the wind または headwind、追い風のフォローは downwind または helping wind と言います。The wind is helping のように言うと自然です。
マリガンやオナーも和製英語ですか?
どちらも英語圏で使われている言葉です。オナーは打つ順番の優先権を表す規則上の用語で、マリガンは打ち直しを認める仲間内の習慣です。ただしマリガンは正式なゴルフ規則にはありません。

関連記事