アルバトロスは、1つのホールをパーより3打少ない打数で上がることで、パー5を2打、パー4をホールインワンで上がった場合がこれに当たります。コンドルはパーより4打少ないスコアで、実際の記録はほぼパー5でのホールインワンです。どちらもホールインワンよりはるかに珍しく、アルバトロスはアメリカでは double eagle(ダブルイーグル)と呼ばれます。
スコアの呼び方一覧
1ホールのスコアは、パーとの差で呼び方が決まります。パー3・4・5のそれぞれで、何打で上がると何と呼ぶかをまとめました。
| パーとの差 | 呼び方 | パー3 | パー4 | パー5 |
|---|---|---|---|---|
| −4 | コンドル | ― | ― | 1打 |
| −3 | アルバトロス(ダブルイーグル) | ― | 1打 | 2打 |
| −2 | イーグル | 1打 | 2打 | 3打 |
| −1 | バーディー | 2打 | 3打 | 4打 |
| 0 | パー | 3打 | 4打 | 5打 |
| +1 | ボギー | 4打 | 5打 | 6打 |
| +2 | ダブルボギー | 5打 | 6打 | 7打 |
| +3 | トリプルボギー | 6打 | 7打 | 8打 |
表からわかるように、ホールインワンは、パー3ならイーグル、パー4ならアルバトロス、パー5ならコンドルになります。パー3でアルバトロスを出すことはできません(0打で上がることはできないため)。
日本語ではアルバトロスを「アルバ」、ダブルボギーを「ダボ」、トリプルボギーを「トリ」と縮めて言うこともあります。
鳥の名前が付いている理由
パーより良いスコアに鳥の名前を付ける習慣は、19世紀の終わりごろのアメリカで、良いショットを「bird」と呼んだことから「バーディー」が生まれたのが始まりとされています。そこから、パーより2打少ないスコアにはより大きな鳥のイーグル(鷲)、3打少ないスコアにはさらに大きな海鳥のアルバトロス(アホウドリ)、4打少ないスコアには大きな鳥のコンドルの名前が付きました。
パーより3打少ないスコアの呼び方は、国によって違います。
- albatross(アルバトロス):イギリスなど、R&A の規則のもとでゴルフをする国の多くで使われる。日本もこちら。
- double eagle(ダブルイーグル):主にアメリカで使われる。テレビ中継などの影響で、世界でも耳にする機会が増えている。
どちらも1920年代には新聞で使われていた記録があります。イーグル(−2)の倍ではないのに「ダブル」と呼ぶのはおかしい、と言われることもありますが、アメリカでは今も double eagle が一般的です。
アルバトロスがどれほど珍しいか
アルバトロスを出すには、パー5で2打目を直接カップに入れるか、パー4でティーショットを直接入れる必要があります。長い距離を打てることに加えて、最後は球がカップに入る運も必要です。
- 1934年に始まったマスターズでも、アルバトロスは2012年のルイ・ウーストハイゼンまでの間に4回しか記録されていません。
- パー4でのホールインワンは、短いパー4でなければ届きません。米国PGAツアーでパー4のホールインワンが記録されたのは、2001年のフェニックス・オープンでアンドリュー・マギーが出した1回だけとされています。
コンドルはさらに珍しく、確認されている例は世界で数件しかありません(資料によって5件とも6件とも数えられています)。パー5でのホールインワンは、ドッグレッグのホールで木の上を越えて近道したり、硬い地面や追い風で大きく転がったりした結果がほとんどです。
有名なアルバトロスとコンドル
- 1935年 マスターズ(ジーン・サラゼン):パー5の15番で、2打目をフェアウェイウッドで直接入れた。この一打で首位との差を一気に縮め、その後のプレーオフで優勝。「世界中に響いた一打」と呼ばれる。
- 2012年 マスターズ(ルイ・ウーストハイゼン):パー5の2番で、2打目が転がってカップに入った。マスターズで4回目のアルバトロスで、2番ホールでは初めて。この年はプレーオフでバッバ・ワトソンに敗れた。
- 2001年 フェニックス・オープン(アンドリュー・マギー):パー4の17番のティーショットがグリーンまで転がり、前の組の選手のパターに当たって向きを変え、そのままカップに入った。パー4のホールインワンでアルバトロス。
- 1962年 アメリカ・アーカンソー州(ラリー・ブルース):ドッグレッグのパー5で、木の上を越えてティーショットを直接入れた。記録に残る最初のコンドルとされる。
- 2020年 アメリカ・カリフォルニア州(ケビン・ポン):珍しいパー6のホールで、2打目を入れて2打で上がった。パーより4打少ないのでコンドル。
アマチュアがアルバトロスを出したら
アマチュアのラウンドでも、アルバトロスやコンドルが出ることはまれにあります。記録として残すために、次のことをしておきましょう。
- 同伴者に、球がカップに入っていることを一緒に確認してもらう。
- スコアカードに打数を正しく書き、同伴者に署名してもらう。
- ゴルフ場のスタッフに伝える。ゴルフ場によっては記録として残してくれる。
英語では “I made an albatross on the 15th.”(15番でアルバトロスを出した)、アメリカの同伴者には “double eagle” と言うと伝わりやすいです。パー4のホールインワンなら “a hole-in-one on a par 4” や “an ace on a par 4” と言います。