スループレーは、前半9ホールと後半9ホールの間に昼食休憩をはさまず、18ホールを続けて回るプレーの仕方です。日本では9ホールごとに昼休憩をとるのが一般的なため、休憩なしのラウンドに「スループレー」という名前が付いています。一方、英語圏や東南アジアでは18ホールを続けて回るのが普通で、特別な呼び名はありません。
日本のハーフ休憩との違い
日本のゴルフ場の多くは、9ホール(ハーフ)を回ったところでクラブハウスに戻り、レストランで昼食をとってから後半をスタートする流れになっています。昼休憩は混み具合によって長さが変わり、1時間前後とることが多いです。後半のスタート時刻はゴルフ場が決めるので、食事が早く終わっても待つことがあります。
スループレーでは、この昼休憩がありません。前半を終えたら、そのまま後半の1番ホール(10番ホール)へ向かいます。トイレや飲み物の補充などで数分立ち寄ることはあっても、座って食事をとる時間はとりません。
| 日本の一般的なラウンド | スループレー | |
|---|---|---|
| 前半と後半の間 | クラブハウスで昼食休憩 | 休憩なし、または短い立ち寄りだけ |
| 食事 | レストランで昼食 | スタート前かホールアウト後。途中は軽食 |
| 後半のスタート時刻 | ゴルフ場が指定する | 前半が終わり次第 |
| 日本以外での呼び方 | (同じ習慣が少ない) | 呼び名は無く、これが普通のラウンド |
日本でも、北海道や沖縄ではスループレーが一般的なゴルフ場が多く、本州でもスループレー専用のプランを用意するゴルフ場が増えています。2020年以降は、クラブハウスでの滞在を短くできることから広まりました。
所要時間の目安
4人1組のプレーでは、9ホールで2時間から2時間15分ほどを目安にしているゴルフ場が多く、18ホールを続けて回ると4時間から4時間半ほどになります。日本の一般的なラウンドでは、これに昼休憩の時間が加わるので、スタートからホールアウトまで5時間を超えることも珍しくありません。
- 2人や3人の組は、4人の組より早く回れる。
- 前の組が詰まっていると、自分たちが急いでも待ち時間が増える。
- カートでフェアウェイに乗り入れられるか、カート道路だけかでも所要時間が変わる(カートの90度ルールの記事)。
スループレーは早く終わる分、午後の時間を有効に使えます。その日のうちに移動したい旅行や出張の日にも組み込みやすくなります。
食事と水分補給のとり方
4時間以上、食事の時間をとらずにプレーするので、エネルギー切れと水分不足に気をつける必要があります。
スタート前
- 朝食はしっかりとる。早朝スタートでも、クラブハウスやホテルで軽く食べておく。
- スタートの前に水分をとっておく。
ラウンド中
- おにぎり、バナナ、ナッツ、エネルギーゼリーなど、片手で食べられるものをカートやバッグに入れておく。
- 前半を終えた時点で、売店に立ち寄って軽食をとる。英語圏では、前半を終えた折り返しを “the turn” と言い、英国ではコースの途中にある軽食の売店を “halfway house” と呼びます。
- 水は喉が渇く前に、少しずつこまめに飲む。汗を多くかく日は、塩分やミネラルも一緒にとる。
ホールアウト後
昼食はホールアウトしてからゆっくりとります。早朝スタートなら、ホールアウトがちょうど昼どきになります。
スループレーのよい点と注意点
よい点は、時間が短いこと、休憩で体が冷えたりリズムが途切れたりしないことです。前半の調子のまま後半に入れるので、スコアがまとまりやすいと感じる人もいます。
注意点は、後半に疲れが出やすいことです。特に暑い日は、集中力が落ちてミスが増えたり、体調を崩したりする原因になります。前の組との間が空いても、無理に急いで走らないようにしましょう。また、昼休憩の間にスコアを集計したり、ニギリの精算をしたりする習慣がある仲間内のゴルフでは、ホールアウト後にまとめて済ませることになります。
9ホールだけ回るという選択肢
18ホールを続けて回るのが体力的に心配なとき、時間が限られているときは、9ホールだけのプレーを受け付けているゴルフ場もあります。午後の遅い時間からスタートするプランや、練習を兼ねたハーフラウンドのプランを用意しているところもあります。受け付けの有無や時間帯はゴルフ場ごとに違うので、予約の前に確認しましょう。英語では “Can we play nine holes only?” と聞けば伝わります。
東南アジアのゴルフ場では18ホールを続けて回るのが基本
インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポールのゴルフ場では、18ホールを続けて回るのが一般的です。日本のように昼食休憩をはさむ前提にはなっていないので、何も言わなくてもスループレーになると考えておきましょう。前半が終わったところでクラブハウスやコース内の売店に立ち寄り、飲み物や軽食を買うくらいの短い休憩をとるのが普通です。
気をつけたいのは暑さです。日差しが強く湿度も高いため、休憩なしで4時間以上歩いたりカートに乗ったりするのは、日本の夏のゴルフ以上に体力を使います。
- 気温が上がる前の早朝にスタートする。
- 水やスポーツドリンクを多めに持ち、毎ホール少しずつ飲む。
- 帽子、日傘、冷感タオルを使う。
- 雨季は午後に雷やスコールが来やすいので、朝のうちに回り終えるようにする(雷とスコールの記事)。
キャディが付くゴルフ場では、「前半のあと少し休みたい」と伝えれば、売店に立ち寄れるよう案内してくれることが多いです。英語では “Can we stop at the turn for a drink?” と言えば通じます。後ろの組を待たせないよう、休憩は短めにしましょう。暑い時間を避けた予定を立てるなら、GoGolfでゴルフ場を探すときに、早い時間のスタートを選ぶのがおすすめです。