グリーンとその周りは、ゴルフの中で最も時間がかかり、同伴者や前後の組への気配りが試される場所です。守るべきことは大きく3つ、前後の組に迷惑をかけない、同伴者のプレーを邪魔しない、グリーンを傷めない、です。ここでは、初心者のうちに身につけておきたいグリーン周りのマナーを紹介します。
1. 前後の組に迷惑をかけない
前の組がグリーンにいるときは、絶対に打ち込まない
グリーンを狙う一打は、前の組が全員グリーンを離れてから打ちます。届かないと思っていても、当たりが良ければ届いてしまうことがあり、球が人に当たると大けがにつながります。もし打った球が人のいる方向に飛んだら、すぐに大きな声で「フォアー」と叫んで知らせましょう。
グリーン上は手早く済ませる
グリーン周りのプレーは、1ホールの中で最も時間がかかります。特に混んでいる日は、後ろの組を待たせていないかを意識しましょう。
- 自分の番が来る前に、ラインを読んでおく。
- クラブ(パター)を持ってグリーンに向かう。アプローチの後にグリーン脇のクラブを置き忘れないよう、グリーンから次のホールへ向かう側に置く。
- 全員がホールアウトしたら、すぐにグリーンを離れる。スコアは次のホールのティーで書く。グリーン上やグリーン脇で書かない。
混んでいるときは、パー3で後ろの組に先に打ってもらう
混雑している日は、パー3のホールで、自分たちが全員グリーンに乗せたあと、後ろの組にティーショットを先に打ってもらうことがあります。後ろの組がティーショットを打つ間、自分たちはグリーンの脇に下がって待ち、打ち終わってからパットを続けます。待ち時間を重ねずに済むので、全体の進行が速くなります。ゴルフ場や地域によって習慣が違うので、キャディやゴルフ場の案内に従いましょう。
OKパットで時間を短くする
仲間内のラウンドやコンペでは、ボールがホールのすぐ近くまで来たら、残りの1打を打たずに入ったことにする「OKパット」を使うことがあります。プレーの時間を短くするための習慣です。
- 目安は「パターのグリップの長さ以内」など、組の中で事前に決めておく。
- OK にした場合も、スコアには1打を加える。
- 正式なストロークプレーの競技では、OKパットは認められていません(マッチプレーでは、相手の次の一打を認める「コンシード」という正式なルールがあります)。
2. 同伴者のプレーを邪魔しない
- 打つ人の視界に入らない場所に立つ。打つ人の正面や、ラインの延長線上(ホールの向こう側や真後ろ)には立たない。
- 他の人がパットを打つときは動かない・話さない。素振りや、マークを拾うのも打ち終わってから。
- 他の人のパットのラインを踏まない。ボールとホールを結ぶ線と、その先の延長線をまたいで歩く。自分の影がラインにかからないようにも気をつける。
- 自分のボールが他の人のラインの上にあるときは、マーカーを置いてボールを拾う。邪魔になると言われたら、マーカーをパターヘッド1つ分などずらす(打つときは元の位置に戻す)。
3. グリーンを傷めない
足を引きずって歩かない
グリーンの芝はとても短く刈られていて傷みやすい場所です。スパイクで足を引きずると芝が削れ、後から来る人のパットが曲がる原因になります。足を上げて静かに歩き、グリーン上では走らないようにしましょう。パターに体重をかけて寄りかかるのも、グリーンにへこみを作るのでやめましょう。
ボールマーク(ピッチマーク)を直す
高い球がグリーンに落ちると、表面にくぼみができます。これをボールマーク(ピッチマーク)と呼びます。自分が作ったボールマークは、その場で直すのがマナーです。ほかに直されていないものを見つけたら、それも直しましょう。
直し方:
- グリーンフォークを、くぼみの外側の縁に斜めに差し込む。
- 芝を中心に向かって寄せるように、縁を何か所かから少しずつ押す。根元から持ち上げない(根が切れて芝が枯れる)。
- 最後にパターの底で軽く押さえて平らにする。
旗竿(ピン)は丁寧に扱う
旗竿を抜くときや置くときは、グリーンに投げずにそっと置きます。2019年のルール改正で、旗竿を立てたままパットしてもよくなったので、組の中で抜くか立てたままにするかを決めておくと進行が速くなります。
東南アジアのゴルフ場では
インドネシアやタイ、マレーシアなど東南アジアのゴルフ場は、キャディが付くのが一般的です。キャディがボールマークを直したり、ボールを拭いたり、ラインを読んだりしてくれることが多いですが、任せきりにせず、自分の作ったボールマークは自分でも直す気持ちで臨みましょう。また、暑さで日陰で休みたくなっても、グリーン上やグリーン脇で立ち止まらず、次のティーへ移ってから休むようにすると、後ろの組を待たせずに済みます。