最終更新日:2026年8月11日
Saujana Golf and Country Club(サウジャナ・ゴルフ&カントリークラブ、SGCC)は、マレーシア・セランゴール州シャーアラムにある36ホール(各18ホール・パー72)の名門ゴルフクラブです。米国カリフォルニアの Ronald Fream Design Group が手がけた Palm Course(ブラックティーから6,992ヤード)と、改修で生まれ変わった Bunga Raya Course(バックティーから7,034ヤード)という、性格の異なる2つのチャンピオンシップコースを擁します。かつてのオイルパーム農園、約400エーカー(約162ヘクタール)の起伏地を活かしてつくられた、クアラルンプール近郊を代表するゴルフ・デスティネーションです。
マレーシアオープンを9回、メイバンク選手権を3回開催した実績を持ち、両コースは国際大会の開催地として R&A に認定されています。2015年には European Tour Destinations(欧州ツアーが選ぶ名門会場ネットワーク)に加盟。敷地内には5つ星ホテル The Saujana Kuala Lumpur も建ち、ゴルフと滞在を一体で楽しめます。以下はGoGolfによる詳しいレビューです。

基本情報
| 所在地 | Saujana Resort, Section U2, 40150 シャーアラム(Shah Alam)、セランゴール州/マレーシア |
|---|---|
| 設計 | Palm Course:Ronald Fream Design Group(米国カリフォルニア)/Bunga Raya Course:改修設計 E&G Parslow(Parslow & Winter Golf Design) |
| 設立・開場 | 公式サイトの記載は1984年設立。1983年に用地を取得し、1985年にクラブが開業、コースの開場年は1986年とされます |
| コース構成 | 36ホール(Palm Course 18ホール・パー72/Bunga Raya Course 18ホール・パー72) |
| 距離 | Palm:6,992ヤード(ブラックティー)/Bunga Raya:7,034ヤード(バックティー・改修後) |
| 芝 | Palm:バミューダ(フェアウェイ)/ティフイーグル(グリーン) Bunga Raya:バミューダ419(フェアウェイ)/ミニヴェルデ(グリーン) |
| 敷地 | 約400エーカー(約162ヘクタール)。かつてのオイルパーム農園 |
| 練習施設 | 300ヤードのドライビングレンジ、ショートゲーム練習場(80ヤードまで)、バンカー練習場、パッティンググリーン(Golf Academy) |
| 主な実績 | マレーシアオープン9回/メイバンク選手権3回の開催、European Tour Destinations 加盟(2015年) |
| 電話 | +603-7846 1466 |
| 営業時間 | 6:30〜19:30(毎日)/事務局は月〜金 9:00〜17:00(祝日を除く) |
| 公式サイト | saujanagolf.com.my |
Saujanaが選ばれる3つの理由
性格の異なる2つのチャンピオンシップコース、国際大会の舞台となる本格性、そして5つ星ホテルを核とした総合リゾート。この3つがSGCCを名門たらしめています。
- 個性の異なる2つの18ホール — テクニカルで難攻不落の Palm「The Cobra」と、開放的な景観の中に水が巧みに絡む Bunga Raya「The Crocodile」。同じリゾート内でまったく違うキャラクターのゴルフを味わえるため、2日連続でも飽きません。芝の仕様まで作り分けられており、グリーンのタッチも別物です。
- 国際大会の開催実績 — マレーシアオープン9回、メイバンク選手権3回。全英オープンのアジア地区最終予選も3度開催され、両コースは R&A から国際大会の開催会場として認定されています。2015年には欧州ツアーが選ぶ European Tour Destinations にも加盟しました。
- 5つ星ホテルを核とした総合リゾート — 約400エーカーの敷地に、クラブハウス、300ヤードのドライビングレンジを備えた練習環境、オリンピックサイズのプールやテニスコートが並び、湖畔の眺めをもつ5つ星ホテル The Saujana Kuala Lumpur(355室)が隣接します。ゴルフと滞在を一体で組み立てられます。
クラブの成り立ち
Saujana Golf and Country Club は、1980年代のマレーシアが国際的な投資と観光を呼び込もうとしていた時期に、政府系の都市開発の流れの中から生まれたクラブです。1983年、都市開発公社(UDA)の子会社であった Peremba が、Sime Darby 傘下の Tengah Estate Sdn Bhd から農園用地を取得。この土地こそが、現在の36ホールが広がる約400エーカーのオイルパーム農園跡地でした。
コース設計は、米国カリフォルニアを拠点とする Ronald Fream Design Group に託されます。造成にあたっては既存の起伏や樹木、自然の水系をできる限り残す方針が採られ、その結果いまも観察眼のあるゴルファーであれば、ラウンド中にさまざまな野鳥や小動物に出会えます。1985年にクラブが開業し、コースの開場年は一般に1986年とされています(公式サイトは「1984年設立」と記載しており、会社の設立年とコースの開場年で数字が分かれます)。
運営母体は Saujana Resort (M) Berhad。同社は Peremba (Malaysia) Sdn Bhd を最終持株会社とし、SGCC を保有しています。SGCCは会員制クラブで、Saujana Resort (M) Berhad のクラスB普通株を保有する株主が、本人名義または第三者の指名という形で会員資格を申請できる仕組みです。開場から40年近くを経たいまも、マレーシアを代表するプライベートクラブとしての位置づけは変わっていません。
ロケーションとアクセス
SGCCはセランゴール州シャーアラムの Saujana Resort(Seksyen U2)に位置し、クアラルンプール中心部からおよそ15〜17km。都市圏の中にありながら、ゲートをくぐると熱帯の樹林と湖が広がる、いわば「街に近い別世界」です。
もっとも近い空港はスバン空港(SZB/スカイパーク)で、直線距離にしておよそ5km。車なら10分前後で到着できます。国内線やビジネス機を使うゴルファーにとっては、これ以上ない立地といえます。一方、国際線が発着するクアラルンプール国際空港(KLIA)からは約50km、車でおよそ40〜60分が目安です(都市高速の渋滞状況によって変動します)。
アクセス手段は社用車・マイカー、または Grab などの配車サービスが現実的です。クアラルンプール中心部やスバン、プタリンジャヤ方面から幹線道路で直結しており、駐車場も広くとられています。ただし周辺は交通量の多い都市圏です。朝のティータイムに合わせる場合は、ラッシュを見込んで早めに出発することをおすすめします。宿泊を伴うゴルフトリップなら、敷地内の The Saujana Kuala Lumpur を拠点にすれば移動そのものが不要になります。
2つのコース:Palm と Bunga Raya

Palm Course「The Cobra」
Ronald Fream Design Group が設計した Palm Course は、SGCCの主役といえる存在です。「コブラ」という異名は、その一筋縄ではいかないレイアウトに由来します。ブラックティーからの距離は6,992ヤード・パー72。フェアウェイはバミューダ、グリーンはティフイーグルで仕上げられ、丹念に刈り込まれた面が独特のタッチを生みます。
特徴は、成熟したヤシの巨木が全体を縁取る景観と、18ホール中7ホールに絡む水、そして要所に深く配されたバンカーです。象徴となるのが172ヤードのパー3・2番。大きな2段グリーンは、正しい段に止められなければ容赦なく打数を奪い、グリーン手前の急斜面はショートしたボールを打ちにくいラフまで転がし戻します。このホールはマレーシアで「最も難しいホール」に選ばれ、Palm Course 自体も CNNGo.com の2012年企画で「世界で6番目にタフなコース」に挙げられました。一般に前半9ホールのほうが後半より難しいとされ、序盤から集中を切らせません。大きなプロトーナメントは主にこの Palm で開催されてきました。
Bunga Raya Course「The Crocodile」
Bunga Raya はマレー語で国花のハイビスカスを指します。「クロコダイル」という愛称の名付け親は、かつてこの地でマレーシアオープンを制したリー・ウェストウッド。うねる地形といくつもの調整池が、Palm とはまったく違う緊張感をもたらします。
大規模なルート変更を伴う改修が E&G Parslow(Parslow & Winter Golf Design)の手で行われ、現在の距離はバックティーから7,034ヤード・パー72。フェアウェイはオープンなバミューダ、グリーンはミニヴェルデに張り替えられています。シグネチャーホールは広い水面を越えて打つパー3・17番で、ここと最終18番をしのげば充実したラウンドになります。見た目には易しく映るものの、それを侮って痛い目に遭ったプレーヤーは数知れません。Golf Digest の「米国外トップ100コース」(2005年)では69位に選ばれています。
※ Bunga Raya Course は「6,819ヤード」と紹介されることがありますが、これは改修前の数値です。本ページでは公式サイトが公表する改修後の7,034ヤードを採用しています。
トーナメント開催実績と受賞歴
SGCCの両コースは、国際大会の開催会場として R&A の認定を受けています。これまでの開催実績と評価は以下のとおりです。
- マレーシアオープン 9回(歴代優勝者にリー・ウェストウッド〈1997〉、ビジェイ・シン〈2001〉、トンチャイ・ジャイディー〈2004・2005〉、ペーター・ヘドブロム〈2007〉、アンソニー・カン〈2009〉ほか)
- メイバンク選手権 3回(2017年ファブリツィオ・ザノッティ、2018年シュブハンカール・シャルマ、2019年スコット・ヘンド)
- 全英オープン アジア地区最終予選 3回
- 2002年 世界アマチュアゴルフチーム選手権(アイゼンハワートロフィー/エスピリトサントトロフィー)を両コース同時使用で開催
- コサイド・マレーシア女子オープン 3回、クアラルンプールオープン 1回
受賞・ランキングも国際的なものが並びます。Golf Digest(米国版)1999年「マレーシアNo.1ゴルフクラブ」、Golf Magazine(米国版)「世界の100ベストゴルフリゾート」、Asian Golf Monthly 2005年「アジア最優秀チャンピオンシップコース」(Palm Course)、Golf Digest 2005年「米国外トップ100コース」69位(Bunga Raya Course)、CNNGo.com 2012年「世界で6番目にタフなコース」(Palm Course)、Golf Malaysia 2011/2012年「マレーシア最優秀プライベートメンバーズクラブ」「最優秀クラブハウス/施設」、ParGolf ピープルズチョイスアワード2019「ベストチャンピオンシップレイアウト」トップ3。The Rolex World’s Top 1000 Golf Courses の初版には両コースが収録されています。
クラブハウスと施設

緑に囲まれた敷地の中心にクラブハウスが建ち、飲食はゴルファーズ・テラスが担います。ローカルフードを中心に幅広いメニューが用意され、ラウンド後に仲間と過ごす場としても、ゲストを迎える場としても使えます。
練習環境は充実しています。300ヤードのドライビングレンジに加え、80ヤードまでのショートゲームを想定した練習複合施設があり、バンカー練習にも対応。パッティンググリーンも備わり、Golf Academy としてまとまっています。ラウンド前のウォームアップにも、腰を据えた練習にも十分な広さです。
ゴルフ以外のスポーツ施設としては、オリンピックサイズのスイミングプール、テニスコート2面、サウナを備えます。宿泊は敷地内の5つ星ホテル The Saujana Kuala Lumpur(355室)が受け持ち、熱帯の森と庭園、湖畔の眺めのなかで滞在できます。ゴルフ、練習、食事、休息、宿泊がひとつの敷地で完結する構成です。
※ レンタルクラブ、プロショップの取扱ブランド、キャディやカートの運用は変更されることがあります。最新の内容はクラブへ直接ご確認ください。
会員制クラブとしての顔と提携クラブ
SGCCは会員制のプライベートクラブです。会員資格は Saujana Resort (M) Berhad のクラスB普通株主に紐づき、株主本人または指名した第三者が申請します。会員に関する手続きは、月曜〜金曜9:00〜17:00に開いているメンバーシップ部門が窓口になります(週末・祝日を除く)。Golf Malaysia の2011/2012年の表彰で「マレーシア最優秀プライベートメンバーズクラブ」に選ばれたのも、この会員制運営の質が評価されたためです。
特徴的なのが提携クラブ(Affiliated Clubs)のネットワークです。オーストラリア(The Vines、Brookwater、Magenta Shores)、タイ(Alpine Golf Club、Banyan Golf Club、Alpine Golf Resort)、中国(Shanghai West、Enhance Anting)、韓国(Lake Hills、Jeju Country Club)など、各国の名門コースと提携しています。会員が提携先でプレーする際は Saujana を通じた予約が必要で、当日は会員証、ハンディキャップ証明、ゴルフ保険証、パスポートまたは身分証の携行が求められます。
印象的なゴルフ体験
SGCCでのラウンドは、性格の異なる2つの世界を巡る体験です。Palm「The Cobra」ではヤシ並木の圧と水、そして名物の2番パー3に神経を削られ、Bunga Raya「The Crocodile」ではうねる地形と広い水面に間合いを測られます。同じリゾートの中で、これほど質の違う緊張感を1泊2日で味わえる場所はそう多くありません。
実際にプロの大会が開かれてきた本格レイアウトで真剣勝負に挑み、上がったあとはゴルファーズ・テラスで一息つき、そのまま敷地内のホテルへ。移動に神経を使わずゴルフだけに集中できることが、SGCCという場所の最大の贅沢かもしれません。歴史と挑戦性、そしてくつろぎが一体になった、クアラルンプール近郊屈指のデスティネーションです。
周辺とクアラルンプールの楽しみ方
シャーアラムはセランゴール州の州都で、大型ショッピングモールやレストラン、青いドームで知られるスルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・モスクなど見どころが揃います。隣接するプタリンジャヤやスバン・ジャヤまで足を延ばせば、飲食店の選択肢はさらに広がります。SGCC自体が宿泊・プール・テニスまで備えるため、リゾート内で完結する滞在も選べます。
クアラルンプール中心部までは車で30分前後。ペトロナスツインタワー周辺のショッピングや食べ歩きと組み合わせやすく、KLIAからのアクセスも良いため、空路と絡めたゴルフ旅行の起点にも向いています。クアラルンプール近郊には名コースが集まっており、複数日程なら TPC Kuala Lumpur や Glenmarie Golf and Country Club、The Mines Resort and Golf Club と組み合わせた行程が人気です。ほかのコースはGoGolfのゴルフ場一覧からもご覧いただけます。
プレー前に知っておきたいこと
- アクセス:社用車・マイカー、または Grab 等の配車サービスが便利です。スバン空港(SZB)から約5km・10分前後、KLIAから約50km・40〜60分、KL中心部から約15〜17km。都市圏で交通量が多いため時間に余裕を持って移動しましょう。
- コース選択:テクニカルな Palm「The Cobra」と、開放的ながら水が絡む Bunga Raya「The Crocodile」。実力や好みで選べます。どちらを回るか、来場前に必ず確認しておきましょう。
- コース特性:Palmは18ホール中7ホールに水が絡み、深いバンカーとヤシの巨木、そして名物2番のパー3が要注意。Bunga Rayaはうねる地形と調整池、そして水越えの17番が鍵になります。いずれも飛距離より正確性と戦略が効くレイアウトです。
- グリーン:Palmはティフイーグル、Bunga Rayaはミニヴェルデと品種が異なります。同じ感覚で入ると転がりが読みにくいため、練習グリーンでのタッチ合わせをおすすめします。
- キャディ・カート・レンタル:運用や取扱いは変わることがあります。人気コースのため、希望の日時と併せて事前にクラブへ確認しておくと安心です。
- 服装:襟付きシャツ、ゴルフ用のパンツとシューズが基本です。会員制のプライベートクラブのためドレスコードが設けられている場合が多く、事前確認をおすすめします。トロピカルな気候に合わせ、日差しと水分の対策も忘れずに。
- 営業時間:6:30〜19:30(毎日)。事務手続きが必要な場合は、月〜金 9:00〜17:00の事務局時間内に。
よくある質問
Saujana Golf and Country Clubとはどんなゴルフ場ですか?
設計者・開場年は?
何ホール・何コースありますか?
コースの距離(ヤーデージ)はどれくらいですか?
グリーンやフェアウェイの芝は何ですか?
2つのコースの違いは何ですか?
どこにありますか?
最寄りの空港はどこですか?
名物ホールはどれですか?
初心者でも楽しめますか?
トーナメント開催実績はありますか?
どんな受賞歴がありますか?
どんな施設がありますか?
宿泊(ステイ&プレー)はできますか?
会員でなくてもプレーできますか?
ドレスコードはありますか?
アクセス方法は?(送迎はありますか?)
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